こんにちは、皆さん! 映画「2012」は、地殻変動により地球が音を立てて崩れゆく壮大な災害の惨事が描かれます。
空も海も大地も、大規模噴火噴煙に覆われ、あらゆる都市は地震に襲われ、巨大津波に飲み込まれることに。その圧倒的な映像は、ただのパニック映画の域をはるかに超えています。
地球滅亡という極限の状況、生命が危機にさらされる中で、人は何を守り、何を選び、どう覚悟を決めるのか。また、壮大な崩壊の先に希望はあるのか。
本記事では、そんな「2012」が私たちに示唆する警鐘と、古代地球史に興亡したとされる文明の謎を追ってみました。
「2012」予備情報
「2012」は、2009年に制作されたアメリカのパニック映画。古代マヤ文明の予言を背景に、地球規模のカタストロフィーに直面した人々の決死の生存劇を描いたSF大作です。火山噴火、地震、超巨大津波など、VFXによる災害描写が圧巻。家族や人類の生存をかけて、現代版ノアの箱舟を想起させる巨大な艦船で地上を覆う波濤を乗り越え、一月近くを耐え抜きますが、はたして、その先に未来は・・
【スタッフ】
監督:ローランド・エメリッヒ
脚本:ローランド・エメリッヒ、ハラルド・クローサー
【キャスト】
ジョン・キューザック、キウェテル・イジョフォー、アマンダ・ピート、
オリバー・プラット、タンディ・ニュートン他
★YoyTube「2012」Pickup
「2012」ざっくりあらすじ
アメリカの地質学者エイドリアンは、ニューデリー大学宇宙物理学研究所の物理学博士から地球内温度の異常な上昇データを見せられ茫然としてしまいます。
その数値は近未来、地球が見舞われる大災害、あるいは、それ以上の人類の滅亡を示唆するものでした。
その報告を受けた大統領府はそこから様々な計画を開始します。

G8が招集され各国首相にこれから起こる大惨事が伝えられます。人類の生き残りをかけて、巨大な艦船「ノアの箱船」を建造する計画が秘密裏に進められました。
限られた能力者・エリートだけがこれに乗船する機会が与えられる一方、一般庶民には真実が知らされることはありませんでした。
この計画は中国政府の協力のもと、ヒマラヤ山脈の麓にて行われることになり、建造資金は、富裕層から乗船を条件に集められました。金持ちだけは生き残る機会が与えられたのです。
ロサンゼルスで富豪のリムジン運転手をしていたジャクソンは、子供と遊びに行ったイエローストーン公園で、閉鎖された区域に入り、たまたま居合わせたヘルムズリー博士から湖の異変を聞き、また山麓に住む老人から、もうすぐ地震が起きると言われ、更に人類滅亡をラジオで伝えている男チャーリーから信じられない事実を告げられます。
間もなくイエローストーンが大噴火を起こし、ジャクソンは降り注ぐ火の粉から逃れながら街へ戻り、ロサンゼルスに住む元妻のケイトと息子ノア、娘のリリー、ケイトの恋人で整形外科医のゴードンと共に、避難場所の地図を入手するため飛行場へ行き軽飛行機で脱出するのでした。
◆ ◆ ◆
やがて、世界各地で未曽有の地殻大変動が始まります。火山の大噴火、巨大地震により街は崩壊、大規模な大陸移動が起こりカリフォルニア一帯は海に沈んでしまいます。
終末を迎えようとする中、ジャクソンたちは手に入れた地図が示す避難先・中国を目指し、からくも大型飛行機に同乗させてもらい飛行を始めます。
しかし、中国上空に入るも燃料切れのため、建造地近辺の山中に不時着。
ジャクソンたちは地元民に手伝ってもらい、なんとか艦船まで辿り着きます。大勢の人が次々と乗船する中、チケットを持っていないジャクソンたちは密かに潜入するもトラブル発生、しかし、予想より早く巨大津波が襲ってきたため全員の乗船を待たず艦船は扉を閉じエンジンが点火されます。
すぐに巨大津波がヒマラヤ山脈を襲い、艦船にも衝撃が走ります。
そして27日後、3艇の艦船はアフリカの喜望峰に達し山脈が生き残った彼らを迎えます。
ここから、再び人類の新たな歴史が始まるのです・・
「2012」見どころ・感じどころ

◆地球崩壊の時と希望を描くディザスター映画
マヤ暦が示した「世界の終わり」が、現実の自然現象として具現化し、地球規模の大異変に直面した人々の決死の逃避行が描かれるSFディザスター映画の大作!
空も海も大地も、大規模噴火噴煙に覆われ、あらゆる都市は地震に襲われ、巨大津波に飲み込まれることに。地殻変動により地球が音を立てて崩れゆく壮大な災害の惨事が描かれ、家族や人類の未来をかけた逃避行が展開してゆきます。
火山の噴火、ロサンゼルス崩壊、津波の襲来といった大災害描写が炸裂。飛行機での脱出シーン、カリフォルニア沈没シーンは圧巻、VFXの映像表現の完成度は凄絶!
ラストは、アフリカ大陸が新たな希望として、人類は再出発の地を得るという象徴的なものに・・
◆命がけの脱出・逃避行、覚悟と勇気と愛の物語
主人公のジャクソン・カーティスは売れない作家で、偶然にも地球滅亡の真相を知ることになり、離婚していたにもかかわらず、元妻と子供を救うために命がけで走り出します。
大噴火や地震で崩れ逝く街。地球の最後に立ち会うべく覚悟を決める者たちがいる一方、救われない一般庶民のジャクソンは大切な家族と共に、もがきながらも必至の逃避行を続けます。
生命が危機にさらされる中、元夫婦が再び心を通わせ、子どもを守るために必死になる姿は共感でき胸に響きます。誰かのために手を伸ばす勇気、生死の別れ際に立つ瞬間、人間の感情がより鮮明に浮かびあがる時です・・
◆究極の危機に迫られる、それぞれの選択
本作は地球滅亡という極限の状況を描きながら、その実、人間の強さと弱さについて語る作品でもありました。
地球の異変をいち早く察知した科学者が政府に警告を発するも、政治的な思惑によって真実は封じられてしまいます。真実を知る者たちは、誰が生き残るべきか?という思いに苦悩しつつも現実を受け入れざるをえない・・倫理的な問題に直面するのです。
逃避行の終着点は、ヒマラヤ山中で建造されていた巨大な「ノアの方舟」。選ばれたエリートや富裕層、各国の政府関係者しか乗れない艦船。理不尽にも見捨てられた庶民たちはどうすればいいのか?
エリートや金持ちだけが生き残き残れる、そんな現実を見せ付けられます。
◆ ◆ ◆
「2012」から想いを馳せる~文明の興亡~
「2012」はマヤ文明の予言を背景に、世界の崩壊と人類の新たな文明の始まりを示唆して収束する物語でした。
本作をきっかけに、太古地球史に興亡したとされるいくつかの文明を、簡略ながらまとめてみました。
記載した説の一部は、予言者・霊能者・特殊能力者・神秘主義者系から発生した説であり、学術的証拠に基づくものではありません。
しかし、それらは納得するに足る説明やオーパーツの存在から、太古に優れた文明が存在したと推察する研究者も多く、全てとは言わないまでも、「失われた文明」へ想いを馳せることは、きっと地球人の誰もが感じるロマンなのでしょう・・

【レムリア文明】
推定年代:数百万年前〜数万年前
学術年代:人類誕生~旧石器時代
地域範囲:インド洋~オーストラリア~太平洋に及ぶ巨大大陸
滅亡原因:大規模な地殻変動・大陸沈没
存在の起源は?
1874年にイギリスの動物学者フィリップ・スクレーターによって大陸の存在が提唱された説。マダガスカル島に生息するキツネザル(レムール)の分布と化石の発見から、インド洋に大陸があったと考えられた。
その文明は、愛と調和に満ちた精神性の高い文明とされますが、これには学術的根拠は無く事実ではありません。近現代のチャネリング情報やニューエイジ思想に由来する伝承で、現代人が求める癒しや調和、自然回帰といったスピリチュアル文化の象徴としてのレムリア文明が結び付いているようです。
※ニューエイジ思想:個人の霊性や自己啓発を重視し、宇宙や自然との調和を追求する精神運動。
※チャネリング情報:高次の霊的存在と繋がりメッセージを受け取スピリチュアルな手法
【ムー文明】
推定年代:約7万年前〜1万2000年前
学術年代:旧石器時代
地域範囲:太平洋上にあったとされる大陸
滅亡原因:巨大地震・火山活動による大陸沈没
存在の起源は?
米国の作家ジェームズ・チャーチワードが、インドで僧侶から粘土板に刻まれた「ナーカル碑文」と呼ばれる記録を入手し、古代の伝承と共に著わした「失われたムー大陸」が始まりである。
ナーカル碑文を解読した結果、それはムー帝国の記録であり、「かつて太平洋上に、東西南北8000~5000kmに拡がる広大な陸地があり、人口は約6400万人、太陽信仰を中心とした賢王ラ・ムーの統治の下に高度な建築技術や航海術、学問・文化が発展し、精神性が重んじられ自然との調和が図られていた」などが記されていたとのこと。しかし、実際の碑文は確認されていないため、ムー大陸の存在は学術的には否定されています。
でも!やはり謎が残ります!
世界に共通して遺る、高度な知識・技術を要する巨石文化や、共通して遺る類似文字は、いったいどこを源としているのでしょうか?
北・南米、日本・アジア、インドなどに見られる、ピラミッドや神殿・巨像は?
アジア圏、北・南米インディアン、そして古代日本にも伝わる似たような文字群の源は?
現在、衛星レーダーにより太平洋海底に直線状の地形や階段構造が確認されています。が、いずれも決定的な証拠の発見には至らず、ムー大陸・ムー文明の確証は得られていません。
謎は謎として、学術研究も進みつつ、ムー文明の精神性を象徴するスピリチュアルな思想は、今も、そうした世界を支持する人々の感性を魅了し続けて止まないのです。
【アトランティス文明】
推定年代:約2万5000年前〜1万2000年前
学術年代:旧石器時代
地域範囲:大西洋上にあったとされる大陸
滅亡原因:大規模な地殻変動・巨大地震・津波
存在の起源は?
古代ギリシアの哲学者プラトンの記述が起源となった伝説上の大陸。その存在は学術的には否定されていますが、彼は古代エジプトの記録を基に書き起した事実としています。
2000年代にカナダの海洋調査チームによりキューバ沖でピラミッド状の構造物が発見され、この遺構群は1万年前に沈んだと推測されています。
高度な科学技術を持つとされ、人々は精神性も高いレベルにあったが、豊かになるにつれ物質至上主義となり、やがて堕落し、神々による罰を受けて一夜にして海底に沈んだと伝えられます。罰とは自然の天変地異ですかね・・
※高位の者達は新天地を求め、飛行船で地中海を渡りエジプト方面へ向かい、その地で新たに文明を築いていったという説もあり、頷けなくもありません・・
・・・未来も過去も手掛かりはあれども、知られざる世界、ロマンですね・・・

~~~以下、実在する遺跡~~~
【ゴベクリ・テペ文明】
推定年代:紀元前9600~8200年
地域範囲:トルコ南東部(アナトリア)
滅亡原因:気候変動・社会構造の変化
謎の文明とされるのは?
標高約769mの丘で発掘された神殿とみられる遺跡は世界最古とされもので、建物には重さ10トン~50トンもの巨大な石柱が使われ、それらにはウシ、イノシシ、キツネ、ガゼルなどの哺乳類、また鳥や爬虫類、昆虫類など、様々なレリーフが施され、新石器時代の狩猟採集民が神に収穫を祈っていたことが伺われます。
しかし、謎です! 農耕や牧畜に先駆けて神巨大な神殿が建造されるとは?文明が逆行していますよね。
周辺の平坦な土地には、それらを切り出したとみられる痕跡が残っていますが、狩猟採集民が暮らしていたこの時代に、巨石を切り出し建物を建造する技術や労働力があったのでしょうか?
その後に農耕・牧畜が始まったとされ、やがて丘の上の神殿は廃れ、埋もれていった模様・・
口のない人型の像も発見されています。それって、もしかして宇宙服を着ていた人?
巨大な神殿を作ったのは、やはり、他星から高度な技術を持ち、やってきた種族ではなかったのでしょうか・・
【シュメール文明】
推定年代:紀元前3500年頃~紀元前2000年頃
地域範囲:メソポタミア南部(現在のイラク南部)
滅亡原因:アッカドの侵略
謎の文明とされるのは?
ウルク遺跡・ラガシュ遺跡他、多数の遺跡から都市の遺構、巨大な神殿、城壁、王墓からは彫像や金属器など豪華な副葬品が多数、楔形文字粘土板が大量に出土しています。
しかし、謎です! この時代、天文学・数学・文字・暦などの高度過ぎる知識を持った人々は、いつ、どこからやって来たのでしょうか? シュメール人の来歴は不明であり、言語も周辺諸国と合致しないため「謎の民族」と呼ばれています。
学術的には、シュメール文明は突然生まれたのではなく、紀元前8000年頃から農耕→定住→都市・文明化と発展していったとされています。が、あまりに高度な知識や技術が存在するため宇宙人説も取り沙汰されますが、古代文献にその根拠は見られないようです。
★1970年代にゼカリア・シッチンが、シュメール神話の神々を「惑星ニビルから来た宇宙人」という説を発表したことが宇宙人説のもとになったようです。
紀元前2334年頃、アッカドのサルゴン王がシュメールを征服、シュメールの文化・技術はその後、アッカド、アッシリア、バビロニアなど古代王国へ継承されていきました。
メソポタミア文明
年代:紀元前3500年~紀元前539年
地域:イラク南部を中心にシリア・トルコ・イランの一部にまたがる
滅亡原因:ペルシアの侵略・乾燥寒冷な気候変動・環境破壊
特筆:叙事詩ギルガメッシュ・ハンムラビ法典・ジッグラト神殿・バビロンの空中庭園
紀元前6500年頃~紀元前3500年頃にかけ、ティグリス川とユーフラテス川の沖積平野では既に灌漑農業や都市化の基礎が築かれ、これはメソポタミアの先史・ウバイド文化と呼ばれています。この地域は肥沃な土壌を持ち、灌漑農業や文明都市の発展に寄与しました。
シュメールを征服したアッカドはメソポタミアを統一し初の帝国を築きました。その後はバビロニア、アッシリアなどの古代王国が興亡するも、神殿を中心とした国家体制、楔形文字、月の満ち欠けによる太陰暦、遠距離交易の発展で栄え、メソポタミアは文明発祥の地として知られています。
紀元前539年、ペルシアがバビロンを征服し、新バビロニア王国の滅亡と共にメソポタミア文明は終焉の時を迎えます。
エジプト文明
年代:紀元前3000年~紀元前30年
地域:ナイル川流域
滅亡原因:ローマ帝国の侵略
特筆:ピラミッド・スフィンクス・ヒエログリフ・パヒルス・太陽暦
「エジプトはナイルのたまもの」と言われるように、ナイル川の恩恵を受け繁栄したエジプト文明、人々は太陽神ラーを中心とした神々を崇拝し、王であるファラオは神格化され、死後の世界や神々への信仰が社会全体に深く根付いていました。
太陽の動きを基準とした太陽暦を使用し農業の適時を知り、ヒエログリフと呼ばれる象形文字を用いて宗教や行政の記録を残しました。高度な技術を持ち、特に測量技術が発達し、これが幾何学や建築技術の基礎となりピラミッドや神殿など壮大な建築物が作られたのです。
エジプトは、アッシリア、ペルシア、ギリシアなどの侵略を経て、ついに紀元前30年、ローマに滅ぼされ終焉を迎えます。
インダス文明
年代:紀元前2600年~紀元前1800年頃
地域:インダス川流域
滅亡原因:気候変動による砂漠化、地殻変動による河流の変化
特筆:都市遺跡/下流域のモヘンジョダロ・上流域のハラッパー
メソポタミア文明に比べ規模は小さいものの、排水溝など計画都市の遺構が残っています。シュメールやメソポタミアとも盛んに交易が行われていたとみられ、メソポタミア神話に登場する理想郷「楽園の地ティルムン」は、シュメールとインダス文明の交易地として実在した実在した可能性が高いとされています。
ここではインダス文字とされる独自の模様を特徴としますが、未だ解読されぬまま残存しています。
中国文明(黄河文明・長江文明)
年代:紀元前4000年頃~現在
地域:黄河流域・長江流域に発祥
特筆:宇宙観/五行思想・陰陽思想・易経・八卦
宗教観/祖霊信仰・道教(神仙思想)・儒教・仏教
約一万年前の新石器時代から、キビ・アワなどの稲作が始まり、紀元前2000年代頃に王朝が成立することで本格的に文明として確立します。
神話的に語られる三皇(伏羲・神農・女媧)の後、漢民族の祖とされる黄帝を含む五帝(黄帝・顓頊・帝嚳・堯・舜)による統治が行われ、堯・舜は徳を重視したとされ、後に禅譲を受けた禹は黄河の治水に成功し民衆の支持を得て国家を統一、紀元前2070年頃、夏王朝を建国したとされています。
その後、王朝は封建的支配構造を保ったまま、殷・周・秦・漢・隋・唐・宋・元・明・清と興亡を繰り返しつつも、その文化・制度・言語は新政権に受け継がれ存続してゆくことに。
亀甲や獣骨に刻まれた甲骨文字や青銅器文化から始まった文明は、文字、宗教、儀礼、思想、工芸など様々な文化様式に別れ、発達し、現代の中国文化の基礎となっています。
最後の王朝「清」は辛亥革命で滅亡、ここに帝制時代は終り、社会主義国家が誕生し現在に至ります。
◆ ◆ ◆
「2012」まとめ
はい、世界規模のカタストロフィー、VFXの映像が凄い!そのスケールと迫力は映像体験として一見の価値ありです。人間の科学文明がいかに発展しようとも、自然の前ではあまりにも脆く、まさに人間の無力さへの警鐘ともとれる映画でした。
地球滅亡という極限の状況における人間の強さと弱さ、本能、本性を浮かび上がらせる風刺ドラマでもあり、エリートと金持ちだけが生存権を得るという理不尽な状況は考えさせられます。
映画のような人類滅亡の時、私たちは生存か死か、選択と覚悟を迫られるのは確かなことです。
しかし、救いはやはり愛の力。絶望的な状況でも、人と人との絆が希望と生き抜く力を生み、そこから人類は新たなる文明を生み出してゆくことができるのです。本作品はそんなメッセージを伝えてくれるものでした・・

★それでは、またお会いしましょう。Good Luck!













