懐かしい「ALWAYS 三丁目の夕日」が語る幸せと希望

ALWAYS 三丁目の夕日

こんにちは、皆さん!映画「ALWAYS 三丁目の夕日」は、古き良き昭和の時代を描きながら、家族愛や隣人愛、本当の幸せや希望について語りかける作品として多くの人々の心を捉えてきました。
昭和の情景やレトロな雰囲気に包まれながら、登場人物たちの喜怒哀楽に共感し、思わず涙することもあります。
明日への希望と思いやり、そして前向きな気持ちを感じさせてくれる物語に癒されながら、何気ない日常の幸せを改めて見つめ直してみましょう。
本記事では映画の見どころや感じどころを紹介しつつ、「ALWAYS 三丁目の夕日」「ALWAYS 続・三丁目の夕日」「ALWAYS 三丁目の夕日‘64」の3シリーズが語る懐かしい世界に触れながら、心温まるストーリーを振り返ってみたいと思います。

目次

「ALWAYS 三丁目の夕日」予備情報

「ALWAYS 三丁目の夕日」は、西岸良平氏の漫画「三丁目の夕日」を原作として制作された映画で、2005年東宝で公開されました。昭和半ばの東京下町を舞台とし、そこに暮らす人々の温かな交流が描かれたドラマです。
第29回日本アカデミー賞を始め多くの賞を受賞、高い評価を得ています。
2006年12月にテレビの金曜ロードショーで初放映、2007年には、本作の出演者がほぼそのまま出演した続編「ALWAYS 続・三丁目の夕日」が、更に2012年には「ALWAYS 三丁目の夕日’64」が公開されました。

【スタッフ】

監督:山崎貴
脚本:山崎貴・古沢良太
原作:西岸良平
製作総指揮:阿部秀司
製作委員会:日本テレビ放送網・ROBOT・小学館・バップ・東宝・電通・讀賣テレビ放送・読売新聞・白組・IMAGICA・札幌テレビ放送・宮城テレビ放送・中京テレビ放送・広島テレビ放送・福岡放送

【キャスト】

吉岡秀隆:茶川竜之介(副業で駄菓子屋を営む売れない小説家)
須賀健太:古行淳之介(竜之介が面倒をみる母親に捨てられた少年)
小  雪:石崎ヒロミ(居酒屋やまぶきの女将)
鈴木則文:堤 真 一(自動車整備工場・鈴木オートの社長)
薬師丸ひろ子:鈴木トモエ(心優しい鈴木の妻)
堀北真希:星野六子(集団就職で上京、鈴木オートで働いている)
三浦友和:宅間史郎(人々に親しまれている町のお医者さん)
もたいまさこ:大田キン(たばこ屋の店主)

★YouTube「ALWAYS 三丁目の夕日」Pickup
★YouTube「ALWAYS 続・三丁目の夕日」Pickup
★YouTube「ALWAYS 三丁目の夕日‘64」Pickup

★庶民の暮らしと人情話、心も温まり泣けます!

「ALWAYS 三丁目の夕日」ざっくりあらすじ

夕日の東京タワー

◆シリーズ1「ALWAYS 三丁目の夕日」

昭和33年春、東京の下町にある自動車整備工場「鈴木オート」に集団就職で青森からやってきた六子。六子は小さくて古臭い職場に内心がっかりですが、皆に励まされ何とか働き始めます。

鈴木オートの向かいには、駄菓子屋を営みながら小説家を目指す茶川竜之介が暮らしています。秘かに想いを寄せる居酒屋の女将・ヒロミに頼まれ、酔った勢いで身寄りのない少年・淳之介を預かることを引き受けてしまいます。

最初は見ず知らずの子供を迷惑がっていた竜之介でしたが、自分が執筆する「少年冒険団」の大ファンだというので思い直し、二人の共同生活が始まるのでした。

しかし、連載のネタに困った竜之介が、淳之介のノートに書かれていた話を盗用したり、母親に会いたい淳之介が黙って家を出たり、隣人も巻き込みいろいろな騒動が起こります。
やがてその年も暮れ、クリスマスがやってきます。

お金の無い竜之介は、心だけはと、ヒロミに指輪の無い箱だけを贈りプロポーズをします。快く受け取ってもらえたのですが、しかし、ある事情を抱えていたヒロミは、翌日黙って姿を消してしまいます。

そんな折、淳之介の父親が大会社の社長だと判明します。淳之介の将来を考えた竜之介は、嫌がる淳之介を送り出しますが、淳之介は竜之介を慕い戻って来てしまいます。そんな淳之介を竜之介は「お前と俺は縁もゆかりもないんだ!」と言いながらも抱きしめるのでした。

その頃、鈴木オートでは帰省を渋る六子の気持ちを察し、急ぎオート三輪で一家をあげて送り出し汽車へ乗せるのでした。

六子を見送った鈴木一家、再会した竜之介と淳之介、ダンサーに戻ったヒロミ、妻と娘を亡くした宅間医師、タバコ屋のおばさん、皆それぞれがそれぞれの想いで、夕日の中に佇む東京タワーを眺めるのでした。
明日に何かを期待するように・・

東京タワー

◆シリーズ2「ALWAYS 続・三丁目の夕日」

昭和34年。鈴木オートでは事業に失敗した親戚の子供・美加を一時的に預かることになりました。しかし、美加はお嬢様育で、家族と離れた寂しさから、鈴木一家や夕日町の人々に馴染めないでいました。

一方、茶川から離れない淳之介の所へ父親が再三連れ戻しにやってきます。茶川は淳之介のために人並みの暮らしを目指して発奮、本気で小説に取り組むのでした。姿を消してしまったヒロミへの想いを綴った作品は思いがけず芥川賞の候補に選ばれることに。

しかし、茶川の名が知れたことで詐欺に会ったり、その詐欺には鈴木オートで働く六子の幼馴染みが関わっていたりとドタバタが続きます、ついには芥川賞も落選してしまいます。

しかし落ち込む茶川のもとに嬉しい出来事が起こります。小説を目にして茶川の想いを知ったヒロミが戻ってきたのです。茶川と淳之介は大喜び!一方、鈴木家ではやっと馴染んできた美加との別れの日がやってきました。
美加を送り出した鈴木家、幸せに包まれた茶川家、皆それぞれがそれぞれの思いを抱きつつ夕日を見つめるのでした・・

◆シリーズ3「ALWAYS 三丁目の夕日‘64」

オリンピック開催に沸く昭和39年。鈴木オートは高度経済成長の波にのり事業は順風満帆です。最近、大切な従業員六子が医師菊池を慕っている様子で親代わりの鈴木は気がもめています。

一方、茶川はヒロミと高校生の淳之介と幸せに暮らしていました。茶川は淳之介に進学してほしいと考えていましたが、小説家になりたい淳之介は茶川と対立してしまいます。

そんな時、茶川の父親の訃報が届きます。実家で、小説家としての自分を認めず勘当までした父親の本当の気持ちを知った茶川は涙にくれるのでした。

ある時、茶川は人気上昇中の謎の新人の小説に出会います。調べてみると、その著者はなんと淳之介だったのです。茶川は自分と同じ苦労をさせたくない親心から、つい淳之介を叱って勘当してしまいます。

そんな中、ヒロミは茶川との子どもを出産。勘当された淳之介は出版社の寮に入り、六子と医師菊池はめでたく結婚し鈴木一家は嬉し涙をかみしめます。
皆それぞれがそれぞれの想いを胸に、美しい夕日に包まれるのでした。

「ALWAYS 三丁目の夕日」見どころ・感じどころ

昭和レトロ

「ALWAYS 三丁目の夕日」は昭和の半ば、東京の下町で暮らす人々の生活や人間ドラマが温かく描かれた物語、笑いあり涙あり、現代に生きる私達が忘れかけていた隣人との交流や懐かしい時代を思い出させてくれます。

◆古き良き時代、昭和レトロ    

「古き良き昭和」とよく言われますが、今どき昭和30年代の風情が残る町並みは日本の中には無かったようです。ましてや現在の東京は首都高速や高架橋、高層ビルが林立し当時とは全く様変わりしています。なので当時を再現した映像はセット撮影と併せてCG・VFXで創作されています。

東京タワー、蒸気機関車、都電など当時の街並みのミニチュアやCGを合成し再現したり、住宅、商店、街並みは屋内セット及び地方に建設したオープンセットで撮影されました。今はほとんど走っていない三輪自動車、手巻き絞りの洗濯機やテレビなどの家電、店内の商品などは各地から集めた本物が使用されています。

こうして昭和30年代の東京・下町が見事に再現されたのですね。その中で私たちと同じような庶民の暮らしを演じるキャストの方々の、自然でありながら個性溢れる思いやりの姿にほっこりさせられます。

映画の中では、特急こだま号がお目見えし、東京オリンピック開催、首都高や東京モノレールの開通、エレキギターや漫画「おそ松くん」が流行ったりと、当時の時代を感じさせるアイテムがいろいろ出てくるので「あ~、あんなことがあったな~」と自分の思い出になぞらえるので多々共感しながら楽しい時間に浸れます。

◆家族愛・隣人愛、人情が色濃い時代

「ALWAYS 三丁目の夕日」は、3シリーズを通じ「出会い」と「別れ」がテーマになっています。茶川と淳之介・ヒロミ、鈴木オート一家と六子・美加、様々なシチュエーションで人生の転機が描かれ、泣いたり笑ったりの人間ドラマが展開されます。

母親に会いたさに淳之介が友達と家を出れば周囲の皆で心配し、また茶川が芥川賞を目指し小説に集中する姿に周りの皆が応援し見守ります。鈴木オートの社長は粗野ですぐ怒り出すところは江戸っ子気質の名残のよう、でも、根は情愛深く家族や従業員を守ろうとする男気に溢れる人。町内の隣人たちは貧しくても損得抜きにお互いを思いやり、助け合う姿は胸にジーンとくるものがあります。

昭和30年代と言えば、電卓やパソコン、スーパーが顔を出し始めた頃、インターネットも携帯電話も無く、デパートはあれどコンビニは無く、かなり不便な時代でしたが、戦後の復興を背景に高度経済成長を目指し日本中が活力に満ちていました。

家族や仕事仲間というつながりにおいては、本作に見るように、今よりずっと情が深かったように思われます。現在、ネットを介してのやり取りが多い生活の中、人間関係は深みや重みが少なく淡白なものになっていると言わざるをえません。
本作は隣人への気遣いや関わり方など、今日の私たちがついぞ忘れてしまったものに気づかされる映画ではないかと思うのです。

★夕日町3丁目はどこ?虎ノ門3丁目付近とか三田あたりとか
諸説ありますが、無理やり聖地を訪ねなくとも、東京タワーが
あの距離で見える周辺と考えた方が夢がありますね。

「ALWAYS 三丁目の夕日」を超越する時間と人類愛

マーガレット

「ALWAYS 三丁目の夕日」は、多くの人々に懐かしい感触をもたらす作品です。この映画が語る幸せや希望は、私たちにとって永遠のテーマです。

時代と共に、私たちも成長し変わっていく、それは自然の摂理ですが、人類愛や希望に満ちた気持ちは変わることはありません。映画の中で描かれるように、常に未来に向かって前進し続ける姿勢こそが大切なのです。

変化変様し続ける世の中にあって、時を超えても変わらぬ人類愛、それは私たちの力の源と言えるでしょう。「ALWAYS 三丁目の夕日」から学ぶべきことがあるとすれば、それは古き良き時代に浸るだけでなく、新しい時代を受け入れ、積極的に未来に向かって進むことの重要性です。

常に進化し続け、改善を求めることによって、私たちはより豊かな社会を切り拓くことができるのです。
そのためには、昔の良さを尊重しつつも、新しい時代の風に乗り、果敢に挑戦していく姿勢が不可欠です。

「ALWAYS 三丁目の夕日」を超えれば新たな時代が待っています。直面する様々な課題や困難に立ち向かい、人々と共に助け合い、支え合い、苦難の時でも、人と人との絆を大切にし、希望を持ってポジティブに、自らの可能性を信じ進んでいきましょう。

この世はごちゃまぜ社会。いつの世にも身分格差や貧富の格差があり、心優しい人ばかりではないし、乱暴者や陰険な者など怖い人間も大勢おります。

しかし、進化する時代の中でも私たちに宿る人類愛が、未来をより輝かせる力になると信じています。時の移ろいの中で、私たちは希望を失わず、勇敢に未来に向かって歩んでいきましょう。

「ALWAYS 三丁目の夕日」まとめ

はい、茶川家、鈴木家を始め夕日町三丁目の人々の笑いあり涙ありのヒューマンドラマでした。東京の下町を舞台にした人間味溢れる温かい物語、なかなか良い時間に浸れました。

「ALWAYS 三丁目の夕日」では、ほのぼのとした古き良き昭和の世界が再現されました。懐かしさに共感すると共に、私たちは移り変わる時代と共に、常に未来に向かって前進しているのだと改めて感じます。
昭和を生きた人々はもちろん、当時を知らない若い人たちにもぜひ観てほしいお勧めの映画です。

★それでは、またお会いしましょう。Good Luck!

本ブログはSWELLを使用しています
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この記事を書いた人

居所地:日本の中央山岳地域で田舎暮らし
映画・TVドラマ大好き人間
古代ロマン・スピリチュアル小説ファン
Pen name:東岳院展大
Blog nickname:福徳星人

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