タイム・シーカー/タイムクラッシュ超時空カタストロフ備忘録

こんにちは、皆さん! この映画は「タイム・シーカー」、日本では「タイムクラッシュ・超時空カタストロフ」というタイトルでテレビ放送されたSFタイムトラベルものです。

物語は、20世紀に起きた大惨事を体験できる未来のツアーを巡って事件が起こるという設定。未来から来たツアー客の一人に気づいた記者が、大惨事を防ごうと奮闘しますが、歴史を変えようとする記者は未来から来た監視人・刺客に命を狙われるというサスペンス映画でもあります。

本記事では、隠れた傑作としてSFファンに支持されている本作品「タイム・シーカー/タイムクラッシュ超時空カタストロフ」を振り返ってみたいと思います。

目次

「タイム・シーカー」予備情報

「タイム・シーカー/タイムクラッシュ超時空カタストロフ」は、1999年に製作されたアメリカのテレビ映画です。一風変わった着想のタイムトラベルを扱ったSF作品です。

【スタッフ】

監督:マリオ・アゾパルディ
脚本:カート・インダービジン ゲイ・ウォルク
製作:トム・ルーズ  製作総指揮:カート・インダービジン

【キャスト】

キャスパー・ヴァン・ディーン  マーティン・シーン
キャサリン・ベル  テレサ・サルダナ  他

★YouTube「Thrill Seekers 1999 – The Time Shifters」(英語版のみ)

「タイム・シーカー」ざっくりあらすじ

カタストロフィー

テレビ・レポーターのトム・メリックは、災害現場の無理な取材で事故に巻き込まれ、仲間のクルーを死なせてしまい業界から干されてしまいます。

やがて他の新聞社で働き始めたトムは、過去に起きた歴史的大惨事の特集記事を任されます。大惨事の記事を調べ始めたトムは、あることに気が付きます。

ヒンデンブルク号爆発、タイタニック沈没、巨大台風災害など、大災害の現場写真には同じ男が写っていることを発見するのです。しかも異なる年代に発生した事件にもかかわらず、男は全く同じ姿・同じ顔だったのです。

これは何だ、絶対おかしい!トムはこの理由を調べるため、飛行機でワシントンへと向かいます。

ところが、飛行機には例のあの男が乗り合わせていたのです。男の持つ雑誌を見たトムは驚きます。この飛行機に起こった、いや、これから起きるであろう、大惨事が掲載されていたのです。

トムは孤軍奮闘し操縦室へ乱入し、何とか事故を防ぐことに成功します。
しかし、未来のスリルシーカーツアー側は自分たちの時空の歴史が変わると都合が悪い、仕事に影響を及ぼすため、トムを抹殺しようとエージェントを送り込んできます。

その途上、トムの家族が観戦するスタジアムが爆破されることを知り、トムは駆けつけるのですが間に合わず、爆破のため大勢の観客と共に妻も子も亡くなってしまうのでした。

この現実を無かったものにしたいトムは、手に入れたシーカーの端末を使って過去に戻り、そこから再スタートを図ることに・・果たしてトムは歴史の事実を変えて、愛する息子や妻を助けることができるのでしょうか・・?

「タイム・シーカー」見どころ・感じどころ

時空フライト

シーカー(seeker)とはどんな意味でしょう?「シーカー」という言葉は日本ではあまり馴染みがなくピンときません。それで「タイムクラッシュ超時空カタストロフ」という語句をプラスしたのでしょうか。

シーカー(seeker)は、一般的には、知識、真実、成功、幸福などを追い求める人を表す語句で、技術分野では目標物を追跡するセンサー、ミサイルなどの追尾装置を指すこともあります。

日本でのタイトル「タイム・シーカー」は、米題「THE TIME SHIFTERS、THRILL SEEKERS」というように、時間移動、スリルを求める人々という意味で、未来の大惨事見学ツアーという特異なストーリーが設定されました。
物語には意外性、アクションも含まれ、ドキドキ・ハラハラのストーリーが展開されます。

20年以上前の作品なので、アクションや爆発シーンなどは現在のそれと比べることはできませんが、それでもVFXでの表現が施され、それなりに見応えあるものに仕上がっています。

★大惨事見学ツアーなんて、いかにもアメリカ的、
ブラックユーモアですよね!

「タイム・シーカー」に見る時間旅行とパラドックス考

タイムパラドックスイメージ

タイムトラベルは危険を伴う冒険

未来や過去への移動する時間旅行、そして時間を遡ることで起こり得る「タイムパラドックス」と呼ばれる逆説的な状況は、しばしば小説や映画のネタとして語られ、私たちの想像を刺激します。

タイムトラベル。人類が夢見る究極の冒険。しかし、その興奮に満ちた旅はタイムパラドックスという思わぬ問題を引き起こすことがあります。
タイムパラドックスとは、時間旅行がもたらす矛盾や逆説のことを指します。例えば、過去への干渉が未来の変化を引き起こし、時間の連鎖が破綻するなど、複雑な問題が浮上してくるのです。

タイムパラドックスは、タイムトラベルが直面する最大の曲者。過去を変える行動が未来をどのように塗り替えるのか、その影響は計り知れません。
タイムトラベルを通じて過去を変えた場合、時間の連鎖が乱れ、未来が予測不能なものとなる可能性があります。また永遠の時間ループに陥りかねないともされます。
タイムトラベルは危険を伴う冒険です。未知なる時間の海を航海するには、知識と知恵はもちろん、慎重かつ緻密な計画が不可欠なのです。

時間旅行の考え方は、アルベルト・アインシュタインの相対性理論やスティーヴン・ホーキングの著作などから派生しました。これらの理論によれば、物体や情報が時間の壁を越えて移動することは物理学的にも論理的にも困難であるとされていました。

今日、現実の中で時間旅行が可能かどうかは未だ未知数です。しかし、人類は超時空の謎に挑みながら、科学は常に新たな挑戦に立ち向かっています。科学の進歩や技術の発展によって、夢のような概念も少しずつ現実味を帯びてきているかのように思われます。

「タイム・シーカー」に限らず、時間旅行の映画やドラマに触れ、またそうした想像や思考、探索において、私たちには未来への希望や選択についての機会が与えられます。
未来の扉を開くカギは、私たち自身の手にあるのかもしれません。

★YouTube「タイムトラベルするとどうなるのか?」

「タイム・シーカー」まとめ

はい、20年以上前のSFタイムトラベル映画ですが、今見ても楽しめる作品です。「20世紀の大惨事を見るツアー」なんて着想がおもしろい。

いずれ、何百年後か分かりませんが、パラダイムシフトにより科学技術がカンタムリープ(quantum leap)的に進化した先には、時間の操作が可能となり、こんなタイムトラベルのツアーも有りかもしれません。

私は密かに「早く来い来い」と願っているのですが、生きている間にはやって来そうもないパラダイムシフト。現在はまだまだ過渡期、やっとAIやメタバースに辿り着いたところですもんね。

★それでは、またお会いしましょう。Good Luck!

本ブログはSWELLを使用しています
よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

居所地:日本の中央山岳地域で田舎暮らし
映画・TVドラマ大好き人間
古代ロマン・スピリチュアル小説ファン
Pen name:東岳院展大
Blog nickname:福徳星人

目次