こんにちは、皆さん! 物語の扉を開いた瞬間から、ドラマ「おっさんずラブ」はボーイズラブのはしりとしての衝撃と、抱腹絶倒コミカルな勢いを同時に浴びせてくる異色作。恋愛ドラマの王道を踏みつつ、予想を超えるまさかの展開が本作の魅力です!
真剣なのにどこかズレているキャラクターたちの言動は、笑いながらも胸が締めつけられる切なさを生み出し、気づけば彼らの恋の行方を応援したくなってしまいます。
BLという枠を超え、人間ドラマとしての温かさを持つこのドラマは、まさに異色であり王道でもあり、登場人物の困惑や葛藤を強烈に感じさせてくれるストーリーです。
今回は、そんな「おっさんずラブ」の魅力を振り返ると共に、最近のお気に入りBL作品を並べてみました。
「おっさんずラブ」予備情報
「おっさんずラブ」は、2016年からテレビ朝日系で放送されたテレビドラマ。
おっさん上司とモテないアラサー部下、イケメンエリートの、同性三角関係の恋愛をコミカルに描いた異色作品で、現在のBLドラマの先駆けともなり人気を博しました。
2019年に第2シリーズ「おっさんずラブ~in the sky」が、2024年には、初回の続編となる第3シリーズが放送されました。映画版でのタイトルは「おっさんずラブ〜LOVE or DEAD〜」、そして香港やタイでもリメイクされた人気作品です。
【スタッフ】
脚本:徳尾浩司
演出:瑠東東一郎、山本大輔、Yuki Saito
【キャスト】
春田創一役:田中圭
黒澤武蔵役:吉田鋼太郎
牧 凌太役:林遣都
黒澤蝶子役:大塚寧々
「おっさんずラブ」ざっくりあらすじ

不動産会社に勤める、真面目で人の好い春田創一は、ひょんなことから、上司の黒澤武蔵が自分の隠し撮り写真をパソコンに溜め込んでいることを知ってしまいます。
そのことを春田に知られた黒澤は、ついに決心、以前からずっと温めていた春田への恋心を打ち明けます。
そんな折、本社からこの営業所に異動してきたエリート牧凌太が部屋を探していることを聞いた春田は、親切心から自分の家でのルームシェアを提案し、二人の同居生活が始まります。
牧は春田と共に暮らすうちに、彼の実直で優しい人柄に好意を抱き、次第に春田への想いを募らせていきます。
黒澤が春田にプロポーズしたこと知った牧凌太は、対抗意識を燃やし、春田に告白するのですが、困惑しアタフタする春田をよそに、三角関係は修羅場に。
更にまた、黒澤は春田との関係を勧めようと、妻の蝶子に離婚を切り出します。蝶子は不倫相手が、部下の春田と知り怒り狂ってしまいます。
優しい春田は、誰も傷つかぬよう、優柔不断な態度で流されてきたのですが、しかし、ここに至ってはと、混乱の収拾を図るべく、黒澤に恋愛感情はないとはっきりと告げるのでした。
そして牧と春田は改めて交際を始めるのですが・・同性パートナーの恋愛にまだ戸惑いがあり、これで本当に良いのかと葛藤し、悩んだ末に「普通の幸せ」を選ぶことを決め、心にもない言葉を言って、別れを告げてしまいます。
◆ ◆ ◆
牧が家を出ていってから、春田は自堕落な生活を送っていました。その様子を見兼ねた黒澤は、仕事でも私生活でも春田を助け、次第に春田は立ち直り仕事で好成績を上げるようになり、ついに新規プロジェクトを任されされ海外へ出向することになります。
ここがチャンスと、黒澤は再び春田にプロポーズ。春田は世話になった黒澤の申し出を断り切れず流されて承諾してしまいます。
ずるずると挙式の当日を迎えたものの、春田の心には牧凌太との思い出が浮かび迷いが湧きあがってきます。
そんな春田の心の内を察した黒澤は、果敢にも自分の想いを留め、牧凌太の元へ行くよう春田の背中を押してやります。
牧を探しに飛び出した春田、彼を見つけると、ストレートに自分の想いをぶつけます。さて、ハッピーエンドとなるやらどうやら。
◆ ◆ ◆
「おっさんずラブ」見どころ・感じどころ

◆元祖BL映画/新感覚の異色ラブコメ
ひょんなことから職場の上司が自分に好意を持っていることを知ってしまったアラサーの部下、春田。ピュアすぎる「おっさん上司」の告白に驚いて戸惑ううち、イケメンでエリートの後輩、牧からも告白され、三角関係に春田の困惑は絶頂に。
自分の意思に反して主人公・春田がドンドン流されていく様子がテンポよく展開、皆がそれぞれの想いを真剣に訴えるのに、大げさすぎて思わず笑ってしまう。周囲を巻き込みストーリーは混濁し、ついに修羅場を迎えることに!
お兄さんとおっさんが恋愛の主人公となっている斬新なラブコメ、男性同士のラブをテーマにした異色のストーリー、とにかく面白さはダントツです!
◆みんな愛おしい個性的過ぎるキャラ
吉田剛太郎さん演じる「おっさん上司」黒澤武蔵は、部下から信頼と尊敬を寄せられる男気溢れる人物。半面、春田ことハルタンに恋する演技がキモ可愛く見事。
イケメンなのに見事なまでのダメ男っぷり、春田を演じる田中圭さんの大げさな演技が真剣で素晴らしい!優柔不断は優しさの裏返し、優しいがズボラな性格のハルタンだから、つい世話を焼きたくなってしまうのかな。
助演の、牧凌太役の林遣都さん、黒澤蝶子役の大塚寧々さん他も、それぞれに個性的過ぎるキャラクター、全員にエールを送りたくなります。
◆大衆に認知され始めたボーイズラブ
一昔前、男は男らしく、女は女らしく、と言われることが当たり前の時代、ホモやゲイという言葉は誹謗中傷に使われるネガティブワードでした。
しかし、男性同士の恋愛をテーマにした「おっさんずラブ」が大ヒットし、大衆に受け入れられた現状は、同性愛者に対する印象や向き合い方が社会的に変化してきていることを現わしています。
本作品ではLGBTの悩みや葛藤についての表現も描かれていましたが、今どきの自由な恋愛、性別も年齢も既婚も未婚も超越した恋愛は可能だという強いメッセージ性が感じられるドラマでした。
ちなみに、2018年の「新語・流行語大賞」ベスト10にも選ばれ、大きな反響を呼び、BL作品がメジャー化してゆくきっかけともなった作品です。
「おっさんずラブ」が仕掛けたBLドラマの世相

BLは今や日本のポップカルチャー
ボーイズラブ、いわゆるBLというジャンルは、日本の女性向けサブカルチャーの中で独自に発展してきたもので、現在のように一般層にまで広がった背景には、社会的、文化的な流れがあったようです。
1970年代の少女漫画の作家たちが新しい表現を求め、男性同士の関係を題材にした作品を描き始めたことにより、女性読者はより自由で目新しい感情や関係性に興味を持ち、こうした作品が広く受け入れられていったのです。
1990年代以降、インターネットの普及により、ファン同士の交流や作品の多様化が進み、BLは単なる恋愛描写だけでなく、キャラクターの心理や感情の深さを楽しむ文化として定着しました。
さらに、2000年代以降は社会的に ジェンダー観や多様な性への関心が高まり、BLは「性別に縛られない物語」として新たな価値を持つようになりました。
そんな時期に映像として作られた「おっさんずラブ」は、BL的な要素を一般ドラマに取り入れ、笑いや温かさを通じて幅広い層に受け入れられ大ヒット、BLの象徴的な存在となったのです。
こうした歴史と社会の変化が重なり、BLは今や日本のポップカルチャーを代表するジャンルの一つとなっています。
ということで、以下に私好みのおススメBLドラマ(~2025年)を選んでみました。BLファンのあなたなら既に視聴済だと思いますが・・
「おっさんずラブ」まとめ
はい、ほんと面白かった!とにかく笑いました!このドラマがきっかけとなってボーズラブが大衆に認知され始めたのかもしれません。現在のBLというジャンルが日本で成長を始めた原点とも言える作品なのですね。
主人公ハルタンの優柔不断さは優しさの現れ、その流されっぷりは見事。一方、部長のハルタンを想う気持ちが切ない。しかし、最後には、ハルタンの幸せを願って身を引く男気には感動して泣けます。
ノーマルな恋愛でも、また同性パートナーでも、人には様々な幸せの形があることを知らしめた、素晴らしい、インパクトの強いラブコメドラマでした!

それでは、またお会いしましょう。Good Luck!













