こんにちは、皆さん!スパイ映画というジャンルを作り上げた原点とも言える007シリーズ、『007は殺しのライセンス』なんて言葉が流行り、ジェームス・ボンドが活躍するサスペンス&アクションに世界中が沸騰しました。
中でも、本作「007 ロシアより愛をこめて」はシリーズ最高傑作とも評される作品。
派手さは控えめですが、じわじわと迫り来る危機感が視聴者の心拍を確実に上げてきます。知的な情報戦や心理戦で魅せ、気の利いたガジェットも含め、エキゾチックで色気のあるストーリーに今なお引き込まれます。
米ソ冷戦下における現実味のある緊張感、イスタンブールの異国情緒、オリエント急行の密室、迫りくる暗殺者、そして若きショーン・コネリーや美しいボンドガールの魅力と、見どころ満載。1960年代スパイ映画としての完成度が際立つ作品、その魅力を再発見してみましょう。
「ロシアより愛をこめて」予備情報
「007ロシアより愛をこめて」は、1963年にイギリスで公開されたアクションスパイ映画で、007シリーズの第二作目です。シリーズ中の最高傑作とも評されている作品。主題歌『ロシアより愛をこめて』は、映画と共に印象に残る名曲です。
原題は『From Russia with Love』、邦題は当初『007危機一発』だったものが、1972年の再上映時に『007ロシアより愛をこめて』に変更されました。
【スタッフ】
監督:レンス・ヤング
脚本:リチャード・メイボーム、ジョアンナ・ハーウッド
原作:イアン・フレミング
テーマ曲:モンティ・ノーマン作曲、ジョン・バリー編曲
歌:マット・モンロー「ロシアより愛をこめて」
【キャスト】
ジェームズ・ボンド 役:ショーン・コネリー
タチアナ・ロマノヴァ役:ダニエラ・ビアンキ
「ロシアより愛をこめて」ざっくりあらすじ
国際テロ組織スペクターは、暗号解読機の奪取と共に国家の対立を煽り、併せてイギリスの情報機関MI6に打撃を与える陰謀を企てます。
スペクターの諜報員は、ソ連のトルコ駐在女性職員タチアナを騙し、祖国のために暗号解読機「レクター」を携えて亡命するよう指示し、それを手助けする英国情報機関のボンドに接触するよう謀ります。
この亡命を餌に、MI6のエージェント・ジェームズ・ボンドへの復讐も兼ねて彼を罠にかけようと企てたのです。
ボンドは上司からタチアナの護衛を命令されます。
それが罠だと推測しつつも、武器開発担当からワルサー銃と特殊なアタッシュケースをもらうと、タチアナと接触するためイスタンブールへ向かいます。

そこで早速ボンド達はある男に襲われますが、これをなんとか撃退。ボンドがホテルの部屋に戻るとタチアナが彼を待っていました。タチアナとボンドは、ソ連領事館に爆弾を仕掛け、暗号解読機レクター奪取に成功します。
その後、オリエント急行に乗りトルコを後に国外脱出を図りますが、その列車にはスペクターの強靭な暗殺者グラントが乗り込んでいました。グラントはボンドに接近、死闘を繰り広げ、あわやという時に、ボンドはアタッシュケースに仕込まれたで催涙ガスを発生させ、暗殺者をやり込めます。
ボンドとタチアナは無事ベニスのホテルの部屋に着くのですが、ここにも既に暗殺者クレップが掃除人に扮して待ち構えていました。しかし、ボンドに惹かれていたタチアナはテロ組織に対抗すべく心を翻していたのです。
近寄る暗殺者に気づいたタチアナはクレップを射殺し事なきを得、任務を終えたボンドとタチアナは二人でベニスを楽しむことに・・
「ロシアより愛をこめて」見どころ・感じどころ

本作「ロシアより愛をこめて」はシリーズの第2弾、シリーズ中の傑作の一つと評されています。
現実に米ソが冷戦下で対立状態にあった頃の作品だからこそ、映画の中にもスパイ活動のリアリティが生まれたのでしょう。メリハリの効いた演出で、サスペンス&アクションのスリルを心ゆくまで見せてくれます。
◆サスペンス&アクション&エキゾチック
みどころポイント:迫力満点のアクションシーン。
イスタンブールを舞台に繰り広げられるカーチェイス、暗殺者グラントとの死闘、ボートでの追撃戦、更にヘリコプターとの銃撃戦と、次から次へと息をもつがせぬシーンがラストまで展開されます。
みどころポイント:エキゾチックなロケーション
ロケはロシア鉄道、異国情緒あふれるイスタンブール、オリエント急行、ラストはベニスと終始エキゾチックな雰囲気が映画を更に楽しませるものになっています。
みどころポイント:美しいボンドガール
毎回変わるボンドガール。本作ではダニエラ・ビアンキ扮するタチアナ・ロマノヴァがソ連のスパイとしてボンドに接触、ハニートラップを仕掛けます。
みどころポイント:情報戦・心理戦で魅せる
今ほど巧みではないものの、1960年代の情報機器や気の利いた仕込みアタッシェケースなどが利用され、心理戦が伺える会話にも注目するとおもしろい。
◆美しく魅力的なスパイ、ボンドガール
イギリスの情報機関MI6のエージェント、コードネーム007のジェームス・ボンドは、任務遂行のためには手段を選ばない冷徹さをもつ。が、劇中では英雄色を好み、美しい女性にはやや弱い、という設定になっています。
シリーズではボンドガールとして、その都度相手役のヒロインが変わりますが、本作「ロシアより愛をこめて」では、ダニエラ・ビアンキ扮するタチアナ・ロマノヴァがスパイとしてボンドに接触、ハニートラップを仕掛けます。
しかし、タチアナはスペクターに属する上司に騙されて祖国のためと体を張ったのですが、行動を共にするうちボンドと恋に落ちてしまいます。はたしてタチアナは悲劇のヒロインに?・・
ちなみに、日本が舞台の第5作【007は二度死ぬ】では、ボンドガールに浜美枝さん、若林映子さんが出演しています。
◆テーマ曲&哀愁の『ロシアより愛をこめて』
シリーズのオープニング、お馴染みのタイトルバックと緊迫感のあるテーマ曲には、これから始まるサスペンスストーリーへの期待と高揚感が高まります。まさにスパイ映画にジャストピッタリの楽曲です。
そして本作「ロシアより愛をこめて」をシリーズ中の最高傑作と言わしめた要因の一つが、マット・モンローが歌う『From Russia with love』ではないでしょうか。この抒情的な挿入歌はソロとしても世界中で大ヒットした名曲、このメロディのイントロが流れるだけで、当時の映像が浮かび上がって来るようです・・
「007シリーズ」一覧と歴代ジェームス・ボンド

007シリーズは、以後スパイ映画というジャンルの原点ともなる作品で、1962年から始まったシリーズは60年にも及び、この間25作品が制作されましたが、現在でもその人気は衰えることなく続いています。
それは、作品が時代に合わせたテーマを取り入れ、ストーリー展開に工夫や技術が施され進化してきたことと、映画の顔となる歴代ジェームズ・ボンドが、個性豊かな、あるいは個性の異なる俳優さんたちによって演じられたことにあります。
時代にフレキシブルに即し、また多彩な「ボンド像」があってこそ、007シリーズは長く愛され続けてきたのですね。以下におさらいしてみました。
★初代ジェームズ・ボンド:ショーン・コネリー
第1作【ドクター・ノオ】1962年
第2作【ロシアより愛をこめて】1963年
第3作【ゴールドフィンガー】1964年
第4作【サンダーボール作戦】1965年
第5作【007は二度死ぬ】1967年
第7作【ダイヤモンドは永遠に】1971年
番外編【ネバーセイ・ネバーアゲイン】1983年
★2代目ジェームズ・ボンド:ジョージ・レーゼンビー
第6作【女王陛下の007】1969年
★3代目ジェームズ・ボンド:ロジャー・ムーア
第8作【死ぬのは奴らだ】1973年
第9作【黄金銃を持つ男】1974年
第10作【私を愛したスパイ】1977年
第11作【ムーンレイカー】1979年
第12作【ユア・アイズ・オンリー】1981年
第13作【オクトパシー】1983年
第14作【美しき獲物たち】1985年
★4代目ジェームズ・ボンド:ティモシー・ダルトン
第15作【リビング・デイライツ】1987年
第16作【消されたライセンス】1989年
★5代目ジェームズ・ボンド:ピアース・ブロスナン
第17作【ゴールデンアイ】1995年
第18作【トゥモロー・ネバー・ダイ】1998年
第19作【ワールド・イズ・ノット・イナフ】2000年
第20作【ダイ・アナザー・デイ】2003年
★6代目ジェームズ・ボンド:ダニエル・クレイグ
第21作【カジノ・ロワイヤル】2006年
第22作【慰めの報酬】2009年
第23作【スカイフォール】2012年
第24作【スペクター】2015年
第25作【ノー・タイム・トゥ・ダイ】2021年
「ロシアより愛をこめて」まとめ
はい、本作は当時の東西冷戦を背景に脚色されたスリリングなスパイストーリー、魅力的なキャラクター、そしてエキゾチックなロケーションが見事に調和した傑作でした。
作品には、主テーマのスパイ活動の他、銃・酒・タバコ・カジノ、料理・美女、車・モーターボート・ヘリなどの大人向け娯楽要素が盛り込まれ、その反響は世界中を飛び回りました。
現在の世界情勢は当時とは変わりましたが、それでもジェームズ・ボンドの魅力は色褪せることなく輝き続けています。中でも「ロシアより愛をこめて」は、もう全て良しと言える最高傑作!
私的には、マット・モンローの歌う哀愁を帯びた主題歌、心に残るあの名曲があってこそ最高傑作に仕上げられたと言えますね。

それでは、またお会いしましょう。Good Luck!













