こんにちは、皆さん! 車いすで生活する建築士・樹と、彼を支えたいと願うつぐみ。二人の関係を軸に描かれる「パーフェクトワールド」は、ただの恋愛ドラマではありません。
障害と向き合う現実、支える側の葛藤、そして、好きという気持ちだけでは乗り越えられない壁。それらを丁寧に描きながら、登場人物それぞれの選択が胸に迫ってきます。
愛とは何か、幸せとはどんな形なのかを考えさせられ、気づけば自分自身の価値観まで揺さぶられる感があります。
今回は、そんなドラマを通して感じたことや心に残るシーン、またタイトル「パーフェクトワールド」が示唆する本当の意味とは何だろう・・考えてみたいと思います。
「パーフェクトワールド」予備情報
「パーフェクトワールド」は、講談社の『Kiss』に連載された有賀リエ氏による漫画を原作とし、2019年にフジ系で放送されたテレビドラマです。
主人公のヒロインと、事故による下半身不随の障害を持つ男性との恋愛を描いた愛と涙と感動の物語です。
【スタッフ】
演出:三宅喜重、白木啓一郎
脚本:中谷まゆみ
原作:有賀リエ
制作:カンテレ
【キャスト】
鮎川 樹 役:松坂桃李(梅ちゃん先生・新聞記者・孤狼の血)
川奈つぐみ役:山本美月(アオイホノオ)
【音 楽】
菅野祐悟/米津玄師
主題歌「まちがいさがし」:菅田将暉
「パーフェクトワールド」ざっくりあらすじ
インテリアデザインの会社に勤める川奈つぐみは、設計事務所との飲み会で、高校時代の同級生で初恋の人・鮎川樹(いつき)と再会します。
懐かしく嬉しく、ときめいたつぐみでしたが、しかし、樹は大学生の時、事故に遭い下半身不随となり車椅子生活となっていました。
そのため、恋人とも別れ、心を閉ざし仕事に打ち込む日々を送っていたのです。

一緒に仕事をするうち、つぐみはそんな樹を気にかけるようになりますが、樹は自分の障害を理由に、つぐみの気持ちに応えられないと宣告します。しかし、それにもめげずつぐみは樹への恋心がますます深まり、ついに樹に告白、樹は心を開き彼女の想いを受け入れることに。
交際を始めた二人は、故郷・長野に帰省し交際を家族に報告するのですが、つぐみの両親は障害者との結婚には反対、受け入れてもらうことができませんでした。
東京に戻ったつぐみは、樹の介護ヘルパー・長沢と出会います。長沢は樹に好意を寄せており、つぐみにとっては恋敵です。長沢に負けまいと樹を支えることに無理をしたつぐみは過労で駅のホームから転落してしまいます。
こうした状況を心配した父親は、樹につぐみと別れるよう懇願、樹もまた、自分はつぐみを守り切れない、一緒にいると不幸になると考え別れ話を切り出します。
◆ ◆ ◆
樹と別れたつぐみのもとに、父親の重病の連絡が入り、つぐみは退職して松本に帰ることを決意します。
失恋し傷心のつぐみのもとに、以前からつぐみに好意を抱きアプローチしている高校時代の同級生・是枝がプロポーズ、二人は交際を始めることに。
松本でつぐみは介護の講習会に参加し、そこで、車いすの恋人と一緒に住む家を建てようとするカップルと知り合います。偶然にも彼らは雑誌に掲載されていた樹の設計した家を気に入り、樹に設計を依頼していたのです。家のインテリアデザインを頼まれたつぐみは、再び樹と共同作業をすることになりました。
しかし地鎮祭当日、松本で大きな地震が発生し、樹と連絡がとれなくなってしまいます。不自由な樹の身を案じたつぐみは、家を飛び出し探しまわり、ついに家に閉じ込められていた樹を見つけます。命の危険が迫る中、彼は無事救出されたのです。
地震が落ち着き東京に戻った樹とつぐみは、お互いに「別れを後悔した」ことを告げるのでした。それは、周囲の人たちを傷つけてしまうかもしれないけれど、それでも、もう一度やり直そうというはっきりした意思表示だったのです・・
「パーフェクトワールド」見どころ・感じどころ

★あふれる愛と、涙と、感動のストーリー
事故で下半身麻痺となり恋をあきらめた鮎川樹と、再会で初恋の人への恋心が蘇った川奈つぐみ、ここから愛の物語が始まるのですが、二人の前には様々な困難が立ちはだかるのですね。命の危険にもさらされるような出来事が何回も。
しかし後半、二人の交際に反対していた父親が病気で倒れ、それを救ったのは樹、父親は一時的にも車椅子生活や辛いリハビリを体験したことで考えを改め、二人の交際を認めることになります。
障壁があるがために起こってしまう出来事、それぞれの忍耐と諦めと葛藤と後悔、溢れ出る涙が止まらない感動ストーリー・・
TVドラマの一年前、2018年には柴山健次監督により「パーフェクトワールド 君といる奇跡」が映画化され、樹役は岩田剛典さん、つぐみ役は杉咲花さんが演じています。
★改めて納得!松坂桃李さんの魅力・実力
鮎川樹を演じたのは松坂桃李さん、ナイスキャスティングでした!イケメンだけど、イケメン過ぎないところが、人間性がよく現れ、いいんじゃないかと思います。
桃李さんはいろいろなジャンルの作品に出演されていますが、中には結構大変そうな役回りもあるようです。でも彼は作品ごとに、また別の新しい顔を見せてくれて、確実に実力を伸ばしている魅力的な俳優さん。今後もきっと大きな作品にチャレンジしてゆくのでしょうね、期待したいです!
「パーフェクトワールド」本当の意味は?

障害が恋愛にもたらす現実と葛藤
樹は身体的な障害だけでなく、過去の恋愛で傷ついた経験もあり、愛するが故に「相手に負担をかけたくない」という強い思い込みを抱え、恋愛を避けるようになった背景が描かれていましたね。そうした心情は理解できます。でも行き過ぎると樹のように頑なに心を閉ざすことになってしまいます。
つぐみはその現実を前に戸惑いながらも、樹の人間性に惹かれ、彼を支えたいという気持ちを強めていきます。しかし、家族の反対や恋敵の存在など、二人の前には多くの困難が立ちはだかります。
現実的な外的障害がリアルに浮かび上がり、それ故に様々な葛藤に二人の心は揺さぶられます。こうした状況の恋愛を実らせるのは相当努力しなければならない、本当に難しいことなのだと思わせられます。
言葉と献身が閉ざされた心を動かす
つぐみのまっすぐな言葉や行動は、閉ざされていた樹の心の扉を少しずつ揺らし開けていったのです。
樹は「樹のために何でもしたい」と伝えるつぐみの想いに触れ、長く抱え込んでいた「自分は誰かを幸せにできない、自分は守られる側で守ることなどできない」という固い思い込みを溶かし始めるのです。
つぐみの、支える側の献身は決して自己犠牲ではなく、相手を理解しようとする姿勢そのものだと感じさせられます。
体験が思い込みを変えていくプロセス
樹はつぐみと過ごす時間を通して、自分が閉じこもっていた心の世界が、必ずしも絶対ではないことに気づき前向きな思考を取り戻していきます。
つぐみも障害を持つ恋人と生きることの難しさを知り、好きというだけでは向き合えない現実があることを学んでゆきます。
二人の交際に反対していたつぐみの父親もまた、自分が車いす生活を体験したことで、固定観念を改める気持ちの変化がありました。
こうした過程は、私達の日常に置き換え、物事を広い視野で見るきっかけを与えてくれるものとなりました。「自分の思い込み」「固定観念」「偏った見方・考え方」を今一度見つめ直してみると、問題解決につながったり、ストレス解消にも役立つと思いますね。
作品が伝える「完璧ではない世界の美しさ」
タイトルの「パーフェクトワールド」は完全なる世界ですが、障害の有無にかかわらず、誰もが不完全な世界を生きているという、逆メッセージをもじっているとも言えないでしょうか。
二人は決して完璧ではない未来を選びますが、それこそが「自分たちの世界」をつくる選択だったのです。
困難を避けるのではなく、受け止めながら共に歩む姿は、恋愛の本質を静かに、しかし力強く語っているように感じました。
「完璧ではないけれど美しい二人の世界」。いろいろな意味で完璧とは程遠い自分も、あやかりたいスピリチュアルワールドです・・
◆ ◆ ◆
「パーフェクトワールド」まとめ
はい、いっぱい泣けましたね~。このドラマが描く恋愛は『障害を乗り越える物語』であると同時に、『心の壁をどう溶かしていくか』という普遍的なテーマを持っていましたね。
様々な障害を乗り越えてゆく二人、どうなることかと気をもみましたが、ラストはハッピーエンドで締めくくられたので大満足。現実的で生々しくもありながらプラトニック的な、生爽やかというか、感動的なストーリーでした。
映画も良かったですが、TVドラマでは時間が長い分だけ感動と泣けるシーンも増えてるといったところでしょうか。どちらもおススメです!

それでは、またお会いしましょう。Good Luck!













