こんにちは、皆さん!「天国の階段」は、幼い頃の約束が運命を超えて二人を結びつけるという韓流ドラマの金字塔とも言える作品、涙なしには語れない純愛の物語です。
涙の女王チェ・ジウと涙の貴公子クォン・サンウ演じる主人公たちの切なくも美しい愛の軌跡は、今なお私たちの心に深く刻まれています。恋と嫉妬、喪失と再生、愛と赦し、再生と死、それらが濃密に描かれた本作は、韓流ブームの象徴であり、ラブストーリーの原点とも言えますね。
今回は、そんな「天国の階段」を改めて振り返り、愛と死と涙をみつめて心を清めたいと思います。
「天国の階段」予備情報
「天国の階段」は、2003年~2004年にかけて、韓国SBSで放送された全20話のテレビドラマ。韓国では45%超えの高視聴率を獲得、日本や中国はじめアジア中で大ブームを起こしたラブロマンスストーリーです。
ヒロインは涙の女王チェ・ジウ、対してクォン・サンウが涙の貴公子と呼ばれ、涙無くして見られない本作は、韓流史に残る純愛ラブストーリーの名作と評価されています。
【スタッフ】
監督:イ・ジャンス
脚本:パク・ヘギョン、ムン・ヒジョン、キム・ナムヒ
音楽:チェ・ギョンシク
【キャスト】
チェ・ジウ、クォン・サンウ、シン・ヒョンジュン、キム・テヒ
「天国の階段」ざっくりあらすじ
大学教授を父に持つハン・チョンソと、グローバルグループ御曹司のチャ・ソンジュは、家族ぐるみのつきあいで仲良しの幼な馴染み。
ソンジュは父親を交通事故で、チョンソは母親を病気で亡くしたことで、二人は愛する人を亡くす痛みを共有しており、大人になった今、二人はお互いに慕い合う仲になっていました。
チョンソの父が女優テ・ミラと再婚、連れ子のユリとテファも一緒に暮らすようになります。

そのうちユリはソンジュに恋心を抱き、チョンソに嫉妬心を抱き、さまざまな嫌がらせをするようになります。
海外留学が決まったソンジュ、チョンソは彼と遊園地で最後のデートを楽しみ、再会の夢を語り合います。後に悲劇が訪れるとも知らずに・・
ソンジュが去った後、さみしい日々を送るチョンソは、優しい義兄テファが唯一の心の支えでした。テファにとって何かと自分を頼りにするチョンソが愛しい存在になっていきました。
三年後、ソンジュがアメリカ留学から帰国します。ユリとその母親は彼をチョンソに会わせまいとチョンソを車ではね、事故のため記憶を失ったチョンソを実父の家に預け、死亡を偽装します。
テファはユリと母親の悪事を知りますが、チョンソへの愛ゆえに、これを黙し、記憶喪失のチョンソを連れて、名前も変えて身を隠してしまいます。
◆ ◆ ◆
五年が経ち、ソンジュはユリとの婚約を前に、思い出の回転木馬に行くと、そこで偶然チョンソを見つけます。いまはキム・ジスという名前で、絵で生計を立てるチョルス兄さんと暮らしているとのこと。ソンジュは過去を思い出させようと奮闘し、一連の出来事を通して二人は親しくなってゆきます。
これに気づいたユリは、再び交通事故を画策しますが、その衝撃で記憶を取り戻したチョンソはソンジュの元に駆けつけ幸せな時を過ごします。
しかし幸せな時は長く続きませんでした。チョンソの眼病が発症し日に日に悪化、ついに失明してしまいます。
ソンジュとテファは、自分の角膜の1つを提供したいと医師に頼みますが、生きたドナーから角膜を取ることはできないと言われます。
テファは後悔と懺悔の念から、結婚披露パーティーで事故から始まった今までの真実を暴露、これによりユリは逮捕され、母親は心を病み精神病院に送られることに。
もう一度だけソンジュの顔を見たいと言うチョンソの切なる想いを聞いたテファは、不運な彼女の願いを叶えてあげたいと自らの角膜を提供することを決心し、自動車事故を装い自殺してしまうのでした。
◆ ◆ ◆
テファの死後、チョンソは手術を受け、再び光を見ることが出来たのですが、しかし後に、テファの死は自分に角膜を提供するためだったことを知ったチョンソは体調を崩します。腫瘍が脳に転移し、既に余命いくばくもない状態と告げられます。
最後に、チョンソはソンジュと共に展覧会に出向き、入賞したテファの絵を見に行きます。その絵は、テファが天国で待っているように、愛し合う二人と天国への階段が描かれていました。テファのために、チョンソは、母親ミラと妹ユリを許します。
いよいよ別れの時が・・チョンソは幼い日の美しい思い出と共に、ソンジュの腕の中で永遠の眠りについたのでした・・
悲しく白い浜辺、ソンジュがピアノを弾きながら想いを馳せます・・ もしかしたらあの人は僕以上に、チョンソを愛していたのかもしれない。でも、それは僕がチョンソをあまり愛していないという意味じゃないんだ・・
「天国の階段」見どころ・感じどころ

◆愛と死:感涙のラブストーリー
愛と死がテーマの、涙無くしては見られない悲しく切ない感動の物語です。禁断の愛・交通事故・記憶喪失・病魔・死別と、韓ドラの要素満載の王道ラブストーリー。
終盤では、真実を知ったチョンソの苦悩と余命宣告に号泣、しかし、彼女は覚悟を決めテファの死の重みと深い愛を受け入れ、残された時間を愛と赦しのために使います。
主題歌・挿入歌は、いずれも切なく美しいメロディーで、二人の純愛に共鳴させられます。「天国の記憶」「ポゴシプタ~逢いたい」「会いたい」「それだけは」「Ave Maria」(カッチーニのアヴェ・マリア)
◆純愛:涙の女王 ✖ 涙の貴公子
冬のソナタ以来、涙の女王と呼ばれていたチェ・ジウさん、クォン・サンウさんはこの「天国の階段」でみせた悲しい涙で多くのファンを魅了、以来涙の貴公子と呼ばれるようになったとか。
涙の女王チェ・ジウさんと涙の貴公子クォン・サンウさんのキャストによる最高傑作!二人共、笑顔もいいけれど、泣き顔が本当によく似合っていますね、見ている方も引きずられてウルウル泣いてしまいそうです・・
最愛のチョンソを失い悲劇に終わった物語には多くの人が悲しみの涙にくれました。
が、最近「もうひとつの天国の階段」を発見しました。それは、ドラマの最終回から7年後のソンジュの人生を描いた小説です。
ざっと概略:『ソンジュはチョンソを失ったあの時から、悲しみの日々を送っています。仕事に没頭するもチョンソの面影を追い心の傷は癒えていません。しかしある時、ソンジュはチョンソによく似た女性に出会い少しずつ心を開いてゆき、その人のために海外まで出向くのですが、帰国途中で交通事故に遭い命を落としてしまいます。その時、ソンジュの前にチョンソが現れ、二人は天国での再会を果たすのでした・・』
映画に引き続き、やはり涙無くして読めない感動的な物語です。彼がチョンソとの別れを受け入れ、どのように生きようとするのか、再生への過程が描かれます。
愛と死をみつめて/感動映画・ドラマ集

「天国の階段」同様、愛と死をテーマとした感動の映画を集めてみました。泣きたい方はハンカチを用意して、ぜひ(年代順)
【愛と死をみつめて】1964年(昭和39年)
不治の病に侵され入院中の道子と偶然病院で出会った誠、お互い慕い合うようになった二人は遠距離恋愛、文通で愛を育み、誠は道子の心の支えとなりますが、しかし無情にも別れの時がやってきます。実在した恋人同士の文通・書簡集をもとに映画化され、日本中が涙した名作です。演じたのは吉永小百合さん、浜田光夫さん他。
【ある愛の詩】1970年・アメリカの映画
原作はエリック・シーガルによる恋愛小説。愛と死のテーマを通じて、人生の儚さや愛の深さが描かれます。特筆すべきはテーマソング「ある愛の詩/Love Story」。きっと誰でも一度は聴いたことがある切ない愛の旋律は心に響く名曲。主演はライアン・オニールさん&アリ・マッグローさん他。
【タイタニック】1997年・アメリカの映画
知らない人はいないだろうと思われる、あまりにも有名な映画。実在した豪華客船タイタニックの悲劇を背景に、身分違いの恋と沈没事故による死別を描いた壮大なラブストーリー。最後まで「生きることを諦めないで」と・・主演はレオナルド・ディカプリオさん&ケイト・ウィンスレットさん。
【世界の中心で愛をさけぶ】2004年・日本の映画
原作は大ヒットした片山恭一さんの恋愛小説。高校時代の初恋と、白血病による死別、主人公・朔太郎と初恋相手アキとの切ない純愛に涙が止まりません。青春時代の切ない思い出を辿り、アキの最後の願いを叶え、悲しみを乗り越えてゆく姿が描かれます。出演は大沢たかおさん、柴咲コウさん、長澤まさみさん他。
【1リットルの涙】2005年・日本の映画・TVドラマ
中学生の時に発症し難病に侵された少女と、彼女を支え続けた家族や恋人との絆を描いた実話に基づいたドラマ。涙無くしては見られない名作として今も尚、精彩を欠くことなく語り継がれています。映画でのヒロインは大西麻恵さん、TVドラマでは沢尻エリカさん。
【P.S.アイラヴユー】 2007年・アメリカの映画
原作はセシリア・アハーンによる同名のベストセラー小説。最愛の夫を亡くし落ち込んでいたホリーの元へ、夫からの手紙が届き始めます・・そこには残された妻が再び幸せな人生を歩めるよう導きのメッセージが込められていました。主演はヒラリー・スワンクさん&ジェラルド・バトラーさん。
【きっと、星のせいじゃない】2014年・アメリカの映画
原作はジョン・グリーンの小説「さよならを待つふたりのために」。がんを患う若者同士の恋愛を描いた切ない青春ラブストーリー。病を抱えながらも前向きな姿勢と深い愛に心を打たれます。主演はシャイリーン・ウッドリーとさん&アンセル・エルゴートさん。
◆ ◆ ◆
「天国の階段」まとめ
はい、涙の女王チェ・ジウと涙の貴公子クォン・サンウによる悲しい結末の物語、泣かせられました。
無償の愛、一途な想い、喪失の痛み、そして赦しと再生への希望を仄めかす・・悲しい結末であっても、それは終わりではなく新たな人生の始まりなのですね。
本作「天国の階段」は韓流ドラマ黄金期を代表する恋愛作品として、今なお多くの人に愛され続けている純愛ストーリー、お勧めの名作です。

★それでは、またお会いしましょう。Good Luck!