「ロマンスの降る街」愛と栄光の極甘ラブロマンス

ロマンスの降る街/タイトル

こんにちは、皆さん! 主人公二人の出会いは雪が舞う北欧の夜の街、ここから心までとろけるような極甘ラブロマンスが始まります。

「ロマンスの降る街」は、ちょっと意外なビリヤード競技という舞台を背景に、硬派で無口な元スヌーカー選手リン・イーヤンと、ナインボール選手の初々しいヒロイン、イン・グオが出会い、甘さ過剰とも言えるその溺愛ぶりには胸キュンです!

ビリヤードの緊張感ある競技シーンと、恋愛の甘さが絶妙に絡み合うストーリーは観る者の心を掴んで離しません。スポーツ✖ラブロマンス系ドラマは多くありますが、こんなにも美しく甘く描かれた作品はなかなか見当たりません。
今回はそんな「ロマンスの降る街」の魅力を振り返ってみたいと思います。

目次

「ロマンスの降る街」予備情報

【スタッフ】

監督:ホアン・ティエンレン(黄天仁)
原作・脚本:モーバオフェイバオ(墨宝非宝) 

【キャスト】

リン・イーヤン役:ウー・レイ(長歌行・琅邪榜~麒麟の才子風雲起こす)
イン・グオ役:チャオ・ジンマイ
ワン・シンユエ、チェン・ジンコー他

★YouTube「ロマンスの降る街」Pickup

「ロマンスの降る街」ざっくりあらすじ

ロマンスの降る街/イメージ

ビリヤードのナインボール選手イン・グオは、初めての国際大会に出場するため北欧フィンランドの街ハルヘやって来ます。その夜は風雪、宿泊先に困り途方に暮れる彼女を助けたのは、ヘルシンキの大学で学びながら、自身ではビリヤード場を経営するリー・イーヤンでした。

グオに一目惚れしたイーヤンは、離れたヘルシンキとハルの街を往復しながら、彼女に不器用なアプローチを続けます。グオは戸惑いつつも次第にイーヤンに惹かれていくのでした。

イーヤンは十代の頃、天才ビリヤード選手と言われ活躍していましたが、負けず嫌いの性格が災いし、審判とのトラブルのため若くして引退という過去がありました。その上、グオの兄はイーヤンのかつてのライバルだったのです。

グオとの出会いにより、イーヤンの中に眠っていたビリヤード競技におけるプライドが呼び覚まされてゆき、グオへの愛のために封印していた過去と向き合うことに・・

初の世界大会に挑んだイン・グオは準優勝という結果に。試合後、イーヤンはグオと共に高山ドライブや雪遊び、湖や星空と、フィンランドでの美しい思い出を作ります。
いよいよ帰国の時が迫り、空港での切ない別れ、遠距離恋愛の始まりです。

イーヤンは大学卒業後、就職せずに中国への帰国とプロのビリヤード選手への復帰を決意します。手始めに個人でマカオの大会に出て優勝、1年半の間に数々の大会を制覇し賞金を手にし、ついに中国への帰国を果たします。

イーヤンとグオは再会に歓喜します。イーヤンは公私共に自分を育ててくれたビリヤードクラブの恩師ホー先生とも再会を果たし、中国オープンの試合では見事優勝を飾りました。それは恩師とクラブへ報恩とも言えるものでした。

続いて、イン・グオが出場する国際試合がフィンランドで開催され、イーヤンも同行します。イーヤンは既に有名人で注目の的。会見中に、恋人います宣言でイン・グオに公開告白することに。
その大会でイン・グオは優勝、二人は思い出の地フィンランドで結ばれるのでした。

しかし、恩師ホー先生の訃報が入り、イーヤンは急ぎ帰国します。恩師亡き後のビリヤードクラブの後継を託されたイーヤンは、クラブの改革を断行、抵抗する古株を辛抱強く説得し、また自分のクラブを作る計画をも進め多忙な日々を送っていました。

イーヤンの努力と実績の積み重ねにより、友人や先輩、ライバル、そして過去にこだわっていたイン・グオの家族とのわだかまりも解け、二人の交際は公に認められることに。

国際ビリヤード競技大会にイーヤンを主将として出場することになった中国チーム。多数の種目を掛け持ちするイーヤンは過労を押して出場、中国圧勝で金メダルを獲得します。

勝利を祝い、イーヤンとグオ、そして仲間たちは湖のリゾートへ慰安旅行に出かけます。そこでイーヤンは、先輩から特訓を受けたギターを弾きながら愛の歌を歌ってグオにプロポーズ。プロポーズは成功し、祝福の花火が上がります。

「ロマンスの降る街」見どころ・感じどころ

ロマンスの降る街/イメージ

過去に挫折した天才スヌーカー選手リン・イーヤンが、イン・グオに出会ったことで再びキューを握り、世界チャンピオンという栄光と愛を実らせる物語。

劇中での彼は不器用で一途、うぶなヒロイン・グオとの愛情表現は、スマホでの会話や、目と目で語るような細やかな演出が散りばめられます。

北欧らしい雪や街の風景は抒情的でロマンチック、特に序盤、二人が出会う雪が降る夜のシーンは印象的。全体を通して見られる甘いシーンの数々は胸キュン必至ものです。

時代劇出演が多かったウー・レイさん、今回は現代の恋愛ドラマでリン・イーヤン役を演じました。過去のある複雑な心情と恋するイン・グオをじっと見つめる眼差しに魅了されっぱなしでした。
「琅邪榜~麒麟の才子風雲起こす」で活躍した少年が、いつの間にか素敵な青年になっていたのですね、新たな大人の魅力に驚きました。

◆ビリヤード競技にかける夢と情熱

臨場感のある本格的なビリヤード競技シーンは見どころの一つです。
二人の恋はビリヤードを通じて深まってゆきますが、ウー・レイさんもチャオ・ジンマイさんもビリヤードの練習にかなりの時間を費やしたと聞いています。ビリヤード選手としての演技は実に様になっていましたね。

ビリヤード競技についての知識を少しでも知れば、ストーリーをより面白く観ることができます。ちょっと触れてみましょう。

スヌーカーはイギリス発祥の競技で、15個の赤球と6個の色球を使用して交互にポケットに落としていき、球の色に応じた点数を獲得する、極めて戦略性が高い競技です。イーヤンはこの難しい競技で圧倒的な力を見せました。

ナインボールは9個のボールを順番にポケットに落とすシンプルでダイナミックな競技です。グオが参戦したこの競技は人気が高く、国際的な大会も多数開催されています。

いずれも、正確性と集中力を必要とする競技で、劇中ではビリヤード競技へのプライドや情熱、選手の心理面が丁寧に描かれます。

◆ロマンチックなフィンランドの風景

雪に覆われた北欧の街フィンランド、風雪の夜の街明かりの中で出会った二人、美しい恋愛を演出する異国の舞台、幻想的なロケーションが何とも言えず美しく印象的でした。

ロケ地は主にフィンランドの首都ヘルシンキで行われましたが、現代的な都市風景と共に歴史的な建造物あり、カフェあり、また雪山を背景にしたドライブ、湖、星空と、ロマンチックなシーン満載。ピュアな恋愛と異国情緒がたっぷり味わえるラブストーリーです。

「ロマンスの降る街」北欧フィンランドどんなとこ?

ロマンスの降る街/イメージ

「ロマンスの降る街」の背景となったフィンランド、ロマンスと共にその美しい風景に魅了されました。どんな国なのでしょうか?知識を得ることで、もっと物語が楽しめるはず。

フィンランドは、森と湖の多い自然豊かな土地柄で、福祉が充実し「世界一幸福な国」として知られ、世界の幸福度ランキングでは常に1~上位に選ばれています。

国民の生活水準は高く、治安も良好、安心して暮らせる環境が整い、教育制度や社会保障、男女平等においては先進的な国と言えます。

特徴の一つとして、フィンランドのサウナ文化は有名で、ユネスコの無形文化遺産に登録されています。スポーツにおいては長い伝統があり、サッカーやアイスホッケーが盛んな国です。

中世から近代まで長い間、スウェーデンやロシア帝国の支配を受けましたが、独立後はいくつかの戦争を乗り越え、西欧との関係を深めながら独自の文化を育み、現在の北欧国家としての地位を確立しました。

フィンランドは北ヨーロッパに位置しバルト海東岸にある国の一つ。西はスウェーデン、北はノルウェー、東はロシアと接し、国土の約75%が森林に覆われ、18万以上の湖が存在する美しい自然環境に恵まれています。
気候は夏冬ではっきり分かれ、夏は『白夜』(太陽が沈み真夜中でも暗くならない薄明が続く現象)、冬は『極夜』(太陽が1日中昇らない現象)となり、特に冬季はオーロラをハッキリ見ることができます。

首都ヘルシンキは湿潤な大陸性気候で、高緯度でありながら、海流の影響により冬の寒さは軽減され、冬期は零下となるものの平均気温は-4℃ほどで推移します。
冬期は日照が弱く、冬至の頃の昼時間は6時間と短く、曇りがちで全体に暗っぽい印象です。反対に夏季は、夏至の頃の昼時間は19時間と長く、平均気温は20℃前後で涼しく快適な状態にあります。

フィンランドは「森と湖の国」と言われるほど森林や湖が多く自然豊かな国。日本でもお馴染みのムーミンやサンタクロースの故郷としても知られています。

ロヴァニエミのサンタクロース村では、クリスマスグッズはもちろん、サンタさんと一緒に写真撮影したり、大人も子供も楽しい時間を過ごせます。ムーミンの生まれ故郷タンペレには、ムーミン博物館やムーミンショップがあり童話の世界に浸れます。

フィンランドの首都ヘルシンキは、北欧らしい美しい自然の中、歴史的な建物とデザイン性の高いモダンな建物が融合した町並みが見られます。観光スポットも多く点在し、中世風建築の歴史博物館や自然史博物館、古典芸術やモダンアートを観覧できる美術館も複数あり楽しめます。

夏の旅行は涼しく快適、寒冷な冬はオーロラを見るチャンスが、サウナも有名ですね。日本から直行便が飛んでいるというので、旅行は季節を選んで訪れるのがいいかも。

公用言語は主にフィンランド語とスエーデン語ですが、フィンランド語については移入してきた多民族の言語が入り混じり地域によって異なり非常に複雑です。ただし、観光の際、英語は問題なく通じるようです。

フィンランドの先史によれば、旧石器時代から人が住み着き、北方ではトナカイの狩猟や放牧を主とするサーミ人が、南方では農業や航海を生業とするフィン人が生活を営んでいたとされ、その後も周辺から異なる民族が移入し居住域を拡げていきました。

12世紀頃、キリスト教の普及と共に北欧十字軍がスウェーデンからフィンランドへ侵攻、その後フィンランドはスウェーデンに実効支配されることとなりました。
1581年フィンランドに植民したスウェーデン人が中心となり、スウェーデン王国を宗主国としてのフィンランド公国が建国されました。

19世紀に入ると、スウェーデンと隣国ロシア帝国との間に戦争が勃発。この戦いにスウェーデンは敗北し、フィンランド全域がロシア帝国の統治下となります。トゥルクの首都はヘルシンキへと移され、1809年、ロシア皇帝はフィンランド大公国として連合の形をとり治政に当たります。現フィンランドの歴史は、ここからから始まったとも言えます。

フィンランドはロシア帝国に干渉されながらも自らのアイデンティティを忘れることはありませんでした。やがてロシアの強肩的な支配にフィンランド人は反発し、第一次世界大戦中、1917年に起こったロシア革命で帝国が崩壊した際、機を逃さずフィンランドは独立を宣言、翌年には君主制を廃止し共和制憲法を制定することに。

しかしその後、社会情勢は不安定で、ロシア寄りの労働者階級と西寄りの資本階級の激しい対立によって内戦が勃発します。更には、東のソビエト連邦と、そして第二次世界大戦ではナチスドイツと戦いますが、かろうじて独立を維持することに成功します。

フィンランドの首都ヘルシンキはヨーロッパ最北の大都市であり、過去にはペストや貧困、戦争や災害にも見舞われましたが、1952年にはヘルシンキオリンピックが開催され、以降、都市圏ではバス、トラム、地下鉄、列車など公共交通機関が整備され急速な都市化が進みました。
ヘルシンキは現在、フィンランドの政治、教育、金融、文化、スポーツなど様々な分野の中心都市となっており、IT革命で経済が発展し、世界トップレベルの福祉国家となっています。

「ロマンスの降る街」まとめ

はい、北欧の美しい風景を背景にしたロマンチックで激甘なラブストーリーでした。前半の背景はフィンランドのヘルシンキ、風雪の夜の出会いが印象的で魅せられます・・

十代で挫折した、元天才スヌーカー選手リン・イーヤンが、イン・グオとの出会いで閉じていた心を開き、再びビリヤード競技や人生に向き合い、最後には愛と栄光を手に入れると言う物語でした。

派手さはないものの、演出として、小さな日常の中に仕込まれた優しさ、ホットな眼差し、思いやりが積み重なり、やがて愛の成就へと繋がっていく様子に心が温まります。必見の恋愛ドラマ!

今回は、北欧フィンランドについて少し学びました。今さら世界史の勉強ですかね・・

★それでは、またお会いしましょう。Good Luck!

本ブログはSWELLを使用しています
よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

居所地:日本の中央山岳地域で田舎暮らし
映画・TVドラマ大好き人間
古代ロマン・スピリチュアル小説ファン
Pen name:東岳院展大
Blog nickname:福徳星人

目次