心を揺さぶる感動のストーリー「明妃伝〜雪の日の誓い〜」

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こんにちは、皆さん!ドラマ「明妃伝〜雪の日の誓い〜」は、中国の「明」時代を舞台に繰り広げられる、壮大な愛と冒険の物語です。女性の地位が低い時代に、医師を目指す主人公・譚允賢の物語が描かれます。美しい皇宮や豪華な衣装に心惹かれること間違いなし。雪の舞う風景や祭礼の花火、灯篭の美しさにも酔いしれます。感情を揺さぶる壮大な物語にしびれましょう。

目次

「明妃伝〜雪の日の誓い〜」予備知識

原題は「女医・明妃傳」。2016年に放映された中国のテレビドラマで全50話。
ネットの再生回数55億回とも伝わる。

主演/
譚允賢 役 リウ・シーシー「宮廷女官若曦・酔麗花・織姫の祈り・風中の縁・・」
朱祁鎮 役 ウォレス・フォ「如懿伝・鏢門・愛と容疑者に堕ちて・・」
朱祁鈺 役 ホアン・シュアン「ミーユエ・風起洛陽・海上牧雲記・・」

物語の舞台は、中国の明時代。この時代は、女性の地位が非常に低かった時代です。しかし、主人公の譚允賢は、医師を目指すという夢を持っています。それが女性には難しいことであったにもかかわらず、彼女は勇気を持って自分の道を歩んでいきます。このような時代背景から、女性の強さや意志の強さが見事に描かれています。

ドラマに登場する皇帝は歴史上の実在の人物です。
1449年、朱祁鎮(正統帝)がオイラトに捕らわれ弟の朱祁鈺が即位した「土木の乱」や1457年、朱祁鈺(景泰帝)が病となったため、再び朱祁鎮が権力復帰した「奪門の変」などは、実際に起こった事件として史実に残るものです。

ヒロインの譚允賢は中国四大女医の一人、談允賢という実在の医女(1464~1554年)がモデルとなっています。医師の家系に産まれた談允賢は幼い頃から医療技術を学び、長じては医学知識と自らの経験をもとに、婦人科の専門書「女醫雜言」を著しました。
ただし、生没年を見るかぎり、談允賢は朱祁鎮や朱祁鈺達より一世代後の時代の人なので、「明妃伝〜雪の日の誓い〜」の中のヒロインは、談允賢をモデルとした架空の女性だと思われます。

★YouTube「明妃伝〜雪の日の誓い〜」Pickup

女医になるまでの苦労談、中国版「チャングムの誓い」
とも言われてますね。



「明妃伝〜雪の日の誓い〜」ざっくりあらすじ

允賢の祖父は宮廷の医官だったが、政争に巻き込まれ死罪となり、一族は医学を禁じられた。その故に、息子は杭と姓を変え武官として働き、将軍職を任じられていた。

一家はいつの日か祖父の汚名を晴らそうという思いを抱いています。

ある日、父の代理で貴族の祝宴に出かけた允賢は、怪我をして岩穴に隠れている祁鈺(ホアン・シュアン)を助けることになりました。祁鈺は助けてくれた允賢を忘れられない。

その後、祈祷のため寺へ赴いた允賢は、鄭斉と名乗る傲慢で自分勝手な男と出会のですが、鄭斉もまた人助けに奮闘する允賢に惹かれてゆくのです。

実は、鄭斉の正体は時の皇帝である祁鎮(ウォレス・フォ)であり、祁鈺は皇帝の弟だったのです。

再会し逢瀬を重ねた允賢と祁鈺は結婚の約束をします。祁鎮は祁鈺の想い人が允賢と知り、身を引くのですが、允賢への想いを吹っ切れない・・祁鎮と祁鈺、そして允賢との運命が絡まり合いながら、物語は回り始めてゆきます。

允賢は父の反対を押し切り医師試験を受け、宮中で働くようになるが、女性ということで見下され何度も理不尽な扱いを受けることに。しかし、允賢はその才能と努力を積み重ね、真心をもって病人に接し、徐々に医師として成長し認められるようになっていきます。

その頃、北方のモンゴル系オイラト族が領国を侵し衝突が繰り返された。皇帝朱祁鎮が親征するも、捕らわれ捕虜となってしまう。軍医として男装で従軍した允賢も囚われの身となってしまいます。

オイラト族の草原では首長エセンの下、皇帝とその部下達、そして允賢も、何年にも渡り辛い捕虜生活を強いられることになります。なんとか生き延びようと必死の努力をつなぎ、この間、祁鎮と允賢はお互いに信頼の絆を深め合ってゆきます。

やがて脱出の機会が訪れ、真冬の逃亡生活を続け、苦労の末やっと明に戻ることができた祁鎮と允賢。

さあ、ここからが大変なラストの幕が切って落とされる。

祁鈺を愛する嫉妬深い皇后の謀りごと。

いったいどんな大転換が待っているのだろうか・・

皇帝祁鈺の横暴、嫉妬深い皇后の謀りごと、
結末はオウンゴール?


「明妃伝〜雪の日の誓い〜」見どころ満載

◆美しい情景とロマンス

作品は皇帝やその弟とのロマンスが描かれます。恋愛は時代背景を超えて、人々の心を揺さぶる存在です。明の時代では、皇帝や王子たちは多くの妃嬪たちと関係を持っていました。しかし、主人公の譚允賢はそれに臆せず、自分の愛を貫きます。彼女の純粋な、真心こもる情愛に胸を打たれることでしょう。

祭礼の夜のデート。夜空の花火や川面に映る灯篭、渡橋にかかる柳・・ロマンチックで美しい情景が何とも言えず心にしみわたる、その美しさにうっとりさせられます。

祭礼の夜、舞い落ちる雪の中、允賢を恋しく想いながら、はっきり口に出せずにいる祁鎮。言葉にせず、黙ったまま允賢の手をとり、雪の中二人は舞い続ける。あまりに美しく、切なすぎてたまらない、見る人の心を奪います。ここだけは絶対見逃したくないシーン。

◆素晴しい女性

明の中期、厳格な儒教の教えで女性の地位は低く、貴族の女性は外出もままならない状況にありました。当時の医師層は男性ばかりで、女性が病気になっても診察を受けることはためらわれるような時代。唯一、助産師という女性の役目ですら、堅気の仕事ではないと蔑まれる風潮でした。

ドラマの中でも、女性が医師を目指すなどとんでもない、と允賢の父親も猛反対。
そんな男尊女卑の厳しい世の中のにもかかわらず、たった一人で、いじめや陰謀、困難に立ち向かい、乗り越え、根気よく医の道を求め続け成長してゆく允賢。

「明妃伝〜雪の日の誓い〜」では、明るくてしとやか、意志が強く信頼できる、誰にでも真心を以て接する素晴しい女性像が描かれています。

◆中国中原や北方の風景

作品では、中原や北方の風景も美しく描かれています。中原は広大な平野が広がり、大河や森、畑、町、都、人、満ち溢れた豊かさがあります。

一方、明の北方、モンゴル系遊牧民が暮らす土地は、夏こそ緑の牧草地帯に変身し、家畜や馬の育成に寄与しますが、冬場は厳しい寒さと荒涼とした大地に覆われ、食料も乏しい状況となります。このため、豊かな中原に戦を仕掛けてくるのですね。

この対照的な風景が作品に独特の雰囲気を与えています。特に、雪の情景は本作品に欠かせない要素です。

降りしきる雪の中、死と隣り合わせの逃亡劇には
ハラハラドキドキ

◆明の時代の皇宮の華麗さ

作品では、華麗な皇宮も見どころの一つです。明の時代の皇宮は、贅沢で豪華な装飾品や飾りが施されており、その美しさに圧倒されます。また、王宮内部の様子や日常生活も描かれており、当時の皇宮の状況を垣間見ることができます。

皇宮内部には、多くの妃嬪・貴婦人たちが暮らしていました。彼女たちは美しくゴージャスな衣装や装飾品に身を包み、日々の生活を送っていました。
その中でも、主人公の譚允賢は他の貴婦人たちとは一線を画し、独自の存在感を放っていて、物語に深みと魅力を与えています。

「明妃伝〜雪の日の誓い〜」から汲み取る人生哲学・心の糧

「明妃伝〜雪の日の誓い〜」は、心を揺さぶる感動のストーリーとして知られています。この作品からは、人生の哲学や心の糧となるものを学ぶことができます。

この作品は困難な状況に直面する主人公允賢の姿を通じて、
人生の中での信念や希望の大切さを教えてくれます。
允賢は様々な苦難に立ち向かいながらも、自分自身の信じる道を歩んでいきます。
彼女の姿勢からは、逆境に立ち向かう勇気と強さが伝わってきます。

また、この作品は人間関係や愛情の重要性を伝えています。
允賢は誰にでも親切で、周りの人々を思いやる優しい心を持っています。天性の「徳」で、允賢は人々との深い絆が築かれていきます。どんな困難な状況にあっても、允賢は彼女の周りの人々の支えによって、前向きに生きることができたのです。
この作品からは、人々との繋がりや情愛が心の支えとなっていることがよく分かります。

さらに、この作品は信念や夢を追いかけることの重要性を教えてくれます。
自分自身の信じる道を貫くために、たとえ困難が待ち受けていても諦めず進んでいこうとします。彼女の強い意志からは、夢を追いかけることの大切さや、成し遂げる喜びを感じるとることができます。


このように「明妃伝〜雪の日の誓い〜」には、より豊かな人生を送るためのヒントや様々な気づきとなるメッセージが詰まっています。

この作品から、自分たちの魂に宿る精神的価値を改めて見出すことができるでしょう。興味のある方は是非この作品に触れてみてください。



「明妃伝〜雪の日の誓い〜」まとめ

はい、中国のドラマ「明妃伝〜雪の日の誓い〜」の感想をお届けしました。

前半は女医としての医療活動が多く描かれますが、後半は権力争いや恋愛模様が多くなります。
允賢を陥れようと、命を狙ったり、毒を盛ったり、悪事を巡らす皇太后や呉太妃、汪国公、汪美麟。ジリジリしながら見ることになりますが、しかし、終盤ではそんな悪事も暴かれスッキリしてラストへ向かいます。

しばらくの時間が経過した後、祁鎮は皇帝の座を皇太子に譲り自由の身となり、町で医院を開いている允賢を訪ねます。
果たして、胸に秘めていた祁鎮の想いは允賢に届くのか? 余韻を残したラストシーン。続きがあれば見たかった・・

「明妃伝〜雪の日の誓い〜」は史実を基にデフォルメされたエンターテイメント作品です。切ないロマンスあり、凄まじい戦争シーンあり、医療パニックあり、宮中での陰謀や帝位争いなど様々な要素で構成され、絢爛豪華な歴史絵巻を満喫できる作品です。ぜひ、楽しんでみてください。

それでは、またお会いしましょう。Good luck!

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この記事を書いた人

居所地:日本の中央山岳地域で田舎暮らし
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古代ロマン・スピリチュアル小説ファン
Pen name:東岳院展大
Blog nickname:福徳星人

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